「人類滅亡まで残り90秒」の終末時計とは何?誰が作ったの?基準や1分あたりの時間など調査

エンタメ

こんにちは。寒波でかなり寒い日々が続いていますね…。
各地で通行止めや休校などが相次いでいますが、みなさんの地域はいかがでしょうか?

そんな中、「終末時計が残り90秒」になったことが話題になっています。

Yahoo!ニュースにもなっていましたが、そもそも「終末時計」って何?残り90秒ってどういうこと??と気になったので、調べてみることにしました。

今回は、「終末時計」について、作った人や進める基準、1分あたりの実際の時間などなど、気になりごとをまとめてみたいと思います。

スポンサーリンク

終末時計とは?

コトバンクによると、「終末時計」とは、「人類が滅亡する「地球最後の日」を午前零時とし、それまでの残り時間を象徴的に示す時計」なのだそう。

…なんだその物騒な時計は!!
人類の滅亡が0時ちょうどということですが、現在の進み具合はこちら

…もう終わりそうやがな…。

実はこの「終末時計」、世界情勢に合わせて時が進んだり戻ったりするようです。

米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ(原子力科学者紀要)」が、1947年以降、核開発や戦争、環境破壊などへの警告を目的に、定期的に残り時間を発表している。午後11時45分頃から午前零時頃までの部分を切り出した絵で表現され、核戦争などの危機が高まると針が進み、遠のくと戻る。
出典:コトバンク

とあり、どうやら1947年から一進一退を繰り返している時計のようです。

「時間は戻すことができない」という事実が根底にある中、「終末時計って戻ることもあるのか!!」とちょっと新鮮です。

進んだり戻ったり…ということは、手動??

調べてみると、

実際の動く時計ではなく、一般的に時計の45分から正時までの部分を切り出した絵で表される。「運命の日」の時計あるいは単に終末時計とも言われている。
出典:Wikipedia

ということで、「終末時計(世界終末時計)」とは、時を刻む時計ではなく、人々に危機感を分かりやすく伝えるための絵であることが分かりました。

ちなみに、シカゴ大学にはこの「終末時計」のオブジェがあるらしいです!

終末時計は実際の時計ではなく、危機感を表す絵だったのですね。
しかし、いったい誰が作って、どのような基準で動かされているのでしょうか?

スポンサーリンク

終末時計は誰が作ったの?

終末時計を定期的に発表しているのは、アメリカの科学雑誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ(原子力科学者紀要)」

「終末時計」がこの雑誌の毎号の表紙となっているようです。

Wikipediaによると、「終末時計」の始まりは1947年。物理学者(編集者)から依頼を受けた芸術家のラングズドーフさんが考案したのがきっかけなのだとか。

考案にはこのような背景があったようです。

物理学者の夫を持つラングズドーフは、一触即発のバランスの上に立った冷戦の時代を迎えて、核戦争という文明の危機と向かい合ったこれら科学者の切迫した危機感をわかりやすく人々へと伝える必要性を認識し、アナログ時計の針として科学者からの見解を視覚的に訴えるアイデアを考案した。
出典:Wikipedia

ちなみに、初掲載の時点ですでに時計は7分前に設定されていたらしいのですが、その理由は「見た目がよさそうだった」からだそうです…(笑)

ちょっとクスっとしましたが、1947年は日本への原爆投下から2年後。あんまり笑えなかった…。

「終末時計」進める基準は?

「7分前」からスタートしてしまった終末時計ですが、それ以降は毎年1度、「時刻の修正」が行われているそうです。

できたのが冷戦時代の初期だったこともあり、核兵器や戦争関連で時が進むことが多かったようですが、1989年からは環境破壊や生命科学なども考慮の上決定されているのだとか。

以後、同誌は、専門家などの助言をもとに、同誌の科学・安全保障委員会での議論を経てその「時刻」の修正を毎年1度行っている。すなわち、人類滅亡の危険性が高まれば分針は進められ、逆に危険性が下がれば分針が戻される。1989年10月号からは、核兵器からの脅威のみならず、気候変動による環境破壊や生命科学の負の側面による脅威なども考慮して、針の動きが決定されている。
出典:Wikipedia

つまり、世界情勢を加味した議論の上決定されるために、「これが起きたら〇分進めるor戻す」というような明確な基準はなさそう、ということですね。

一番「時が戻った」出来事は…?

これまでで最も時計が「戻った」のは1991年。
冷戦が終結した年で、17分前の23:43に戻ったそうです。

しかし、それ以降は核実験や東日本大震災、原発事故などで進む一方。
2010年はオバマ大統領(当時)による核廃絶運動で残り6分(23:54)になったようですが、10分以上前に戻った年はないようです…。

一番「時が進んだ」出来事は…?

そして、最も時計が「進んだ」のが2023年。つまり、今現在…!
ロシアのウクライナ侵攻や、それに伴う核兵器使用の懸念が高まったことが要因として挙げられているようです。

進んだ時刻は「90秒前」。

え、あと1分半で滅びるの…?

ということで、SNSでは「人類滅亡」がトレンド入りする事態になっていました。

確かに「残り90秒で人類滅亡」って聞くと焦りますよね。

誰もいない町の風景、綺麗ですね。

そしてそんなことより目の前の会社や学校…。
天気、大雪、交通機関…大丈夫かな?

「90秒前」に対していろいろな反応が見られましたが、そもそもは視覚的に危機感を伝えるために作られた「終末時計」。
それ自体への人々の反応も気になったので、まとめてみました。

スポンサーリンク

「終末時計」に対する人々の反応は?

私自身は、「終末時計」というものをあまりよく知らなかったので、「時計じゃないんだー!」「ぱっと見で危機感を伝える手段としてはかなり印象的!!!」と感じています。

針が進むと「何があった?!」と気になって視野も広がりそう…と思ったのですが、世の中の人々の反応はどんな感じでしょうか?調べてみました。

最初の「7分前」へのツッコミw
見栄えで始まった7分間がこんなに重要になるとは…。

針の進み方へのツッコミも多いですね。
その年に起きたことを包括して議論されるのでしょうが、印象的な出来事と残り時間にギャップを感じる方も多数いらっしゃるようです。

針、戻るんだ…!!という点。私も今回調べてみて初めて知りました(笑)


変化をみると、何が起きたかの勉強にもなりますね…。

終末時計の1分あたりの年数は?

さて、最初に気になっていたこちらですが、「終末時計」自体が時を刻むものではなく、「危機感を伝えるためのデザイン」なので、「1分=何年」という基準はない。ということが分かりました。

ここを勘違いすると、「え?90秒って何?あと何年???」って思いますが、要は今「あと90秒で人類滅亡するくらい危険な状態だよ」ということですよね…。

そう考えると普通に怖い…。
日本は戦争よりも災害が身近な国ですが、どうか平和であってほしいです。

災害は自然と共存する上で避けては通れないけれど、戦争は人が始めるもの。
少しでも穏やかであってほしいですね…。

スポンサーリンク

まとめ

今回は、「残り90秒」と言われている「終末時計」について調べてみましたが、いかがでしたか?

・「終末時計」とは「危機感を視覚的に伝えるためにデザインされたもの」
・アメリカの科学雑誌の表紙になっている
・1秒=何年という基準はない
・針は人類滅亡に近づけば進み、遠のけば戻る
・針の動きについて正確な基準はなく、毎年議論され決定されている

ということが分かりました。

SNSでも様々な反応が見られましたが、1947年からこれまで続いてきて、現在もここまで話題になる「終末時計」という発想、すごい

これを機にもう少し、世界情勢や社会のことにも敏感になろうと感じました…。

それでは、最後までお読みくださりありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました